일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

虎之助は、初陣ではない。

中国在陣中、冠山の城、そのほかでも、一かどの戦功はあげている。

手馴れの槍を横に進めて、

「戦場での望みは、名のある敵の首。名もない汝なれば、取るに足りぬ。――俺の槍にかかってよいほどの首か、さまでの値打もない首か。もう一度、吠えて見よ」

と、云い返した。

敵は猛者だった。

からからと打ち笑って、

「日向守様の御内、伊勢与三郎貞興の侍頭、進藤半助とはそれがしのことよ。主人貞興は、はやお討たれなされた。この半助も、生きて何かせん。――この上はただ一弾をあの馬印の下にある秀吉に報わんと身を伏せていたものだ。汝、まだ年ばえも未熟な小冠者、半助が討ち取る相手には足らん。――退けッ。邪魔するな」

「烏滸なお人よ。これでも相手とするに足らぬかッ」

虎之助は、いきなり槍の穂先を高目に、びゅッと、敵の真眉間をかすめた。

およそ槍は穂先下がりとなりやすいものである。顔を狙えば喉のあたりに、喉をねらえば胴のあたりに来るのが普通である。半助も、その的確には驚いたとみえ、

「かつッ」

と、首を交わしざま、陣刀で払った。

払わせた槍を、咄嗟、そのまま、虎之助は抛り捨てた。