일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

その自重からである。――しかしまた、心は疾風のごとく、現地の京都へ急いでもいた。

彼とは、織田随一の出頭人、北陸の探題、柴田修理亮勝家のことである。彼はいまや、畢生の智と力と、そして、のるかそるかの一擲を賭けて――越中魚崎での対上杉軍との戦場を捨て――急遽、上洛の途中にあった。

急遽とはいえ、越中を離れるにも数日を要し、居城の越前北ノ庄でも幾日かを費やした。――が彼としては、決してこれを遅いとはしていない。ただ勝家ほどな者が、この大事に、ひとたび動くとなると、いわゆる不敗の万全を期すために、当然な自重が当然な時間を必要とし、その速度から時が差引かれていたに過ぎない。

越中で対陣中の上杉景勝の兵にたいしては、麾下の佐々成政と前田利家の二軍をのこし、北ノ庄にも部下を留め、勝家としては実に、超速度の転進とは見えたが、その主隊が、越前と近江の境、柳ヶ瀬を越ゆる頃、日はすでに十五日となっていた。そして主将勝家に遅れて、北ノ庄や越中方面からなお追いついて来る後続部隊と合し、全軍が峠で馬をやすめていたのは、もう行くてに望まれ出した江北一帯に夏雲高い、翌十六日の午頃であった。