후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
勝家は非常な暑がりやであるらしい。わけてきょうの山道と炎暑はこたえたもののようである。木蔭に床几を設えさせると、そこらの木から木へ幕を掲げさせ、その中で行儀悪く具足の緒を解いていた。そして養子の権六勝敏へ背を向けて、
「権六、拭いておくりゃれ」
と、鎧をゆるめて、頸から背なかへ手を入れさせて、汗をふかせた。
二人の小姓は、大扇を持って、勝家の腋の下を、左右から煽ぎぬくのだった。汗が乾きかけると、勝家は身を痒がって、
「権六、もっときつくこすれ、きつく」
と、もどかしがった。
養子の権六は、まだ十六歳である。養父のそばにあって、行軍中も親孝行の体がいじらしく見えた。
勝家の皮膚には、汗腫に似たものがいっぱいできていた。勝家にかぎらず、皮革と金属で包まれた夏の軍士の皮膚には、具足病とでもいうべき皮膚病が非常に多いのであるが、勝家はそれが殊にひどかった。
こう夏弱くなったのは、天正七年からここ三年越し、ほとんど身を北国の任地において、北陸経営の任にあたり、居住も多く北ノ庄の城廓で過していたため――と彼はよく自語しているが、実は老いていよいよ強壮な、胆汁質ともいえるような体質からのものであることは否まれそうもない。