후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
「ほう。……とは、なぜか」
「先刻、宴のなかばに、御退席なされましたが、あの後にて、柴田党の方々ばかりなお残られ、頻りと、秘事の談合です。――解せぬ色よと、前田玄以などとも案じ申し、ひそかに窺いまするに……」
ふと、口をとじて、法印は秀吉が聞いているのか否かをたしかめるように蚊帳のうちを覗いた。
青い虫が、蚊帳のすそでキチキチと啼いていた。秀吉は依然、仰けに寝たままである。
「法印。――それから?」
「詳しい謀みはさぐり得ませぬが、あらましを察するに、柴田党の面々は、どうしても、筑前殿を生かしておけぬとしておりまする。――で、明日の登城を機に、一室へ拉し、罪状の数々を拵え立てて、いやおうなく腹を切らせん。切らずば無下にも抑えて刺し殺さん。……それには、ああしてこうしてと、城内の兵のくばりから城下の抑えまで、残るくまなく、肚黒い密事を凝らし、しかも明日は、いとさりげなく、あなた様を清洲に待とうと致しておるものにござりまする」
「ははあ……。怖いのう」
「実は、玄以がお告げに参ろうと、気を揉んでおりましたが、玄以がお城を出ては、人目につく惧れもあり、かくは法印がそっとお耳に入れにまいりました。