후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
と言いながら、岸本は子供等と一緒に仏蘭西の田舎の絵葉書を眺めた。曾つて二月半ばかりを暮して見たリモオジュの町はずれ、羊の群の飼われている牧場、見覚えのある手前の方の樹木から遠く岡の上に立つサン・テチエンヌの寺院の高い石塔までが、その絵葉書の中にあった。丁度その図面にあらわれているのも岸本が旅で逢ったと同じ季節の秋で、よく行って歩き廻ったヴィエンヌ河の畔の旅情を喚起すに十分であった。
「父さん。ここにお船の絵葉書もあるよ」
と言って繁が出すのを岸本は手に取って見て、
「これは父さんが往きに乗って行ったお船だ。父さんはお前、こういうお船で遠い国の方へ行って来たんだぜ」
「そんなに遠い?」
「お前達は海を見たことがあるかね」
「品川へ行けば海が見える」と繁が答えた。
「僕は鎌倉へ修学旅行に行った。あの時に海を見て来た」と泉太は言った。
どんな海の向うにこの子供等の知らない国があるかということは、岸本には一寸それを言いあらわすことが出来なかった。
泉太も繁も、真黒に日に焼け汐風に吹かれて来た父の顔を見まもっていた。この子供等を側に置いて岸本は自分の遍歴して来た港々の奇異な土人の風俗や、熱帯の植物や、鰐、駝鳥、山羊、鹿、斑馬、象、獅子、その他どれ程の種類のあるかも知れないような毒蛇や毒虫の実際に棲息する地方のことを話し聞か