후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
「ええええ、節はあれで何か書くようなことは好きな方だぞなし。独りで根気に何かよく書いたり読んだりします」
「や。その話は好い話だぞ。そいつは面白かろう」
と義雄も言った。嫂はそれを引取って、
「ヤクザなものだ、ヤクザなものだッて、父さんは節のことを悪くばかり言って――九円でも十円でも取ろうと思えば取れるものを」
そう言って涙ぐんだ。
岸本は例の二階へ行って、自分の言出したことが誰よりも先ず節子を励ましたのを嬉しく思った。彼はその部屋に独り居て、節子が家の方から三時の茶菓子なぞを運んで来た序に置いて行ったものを取出して読んで見た。それには種々なことが書いてあった。
「母親は仮令どんなに多くの子供を持とうとも、二六時中子供にばかり煩わされていることは決して決してよい事ではない。どんな場合にも、深い同情者、親切な相談相手、賢い導き手でなければ成らないことは勿論であるけれど、ある程度までの独立自治の心が欲しい。子供はそれによって尊い経験が得られ、母親はそれによって自分の世界を開拓する時を得ることが出来ると思う。こうしたおたがいの最善の理解の上に、はじめて秩序あり生命あるまことの生活が営まれる。