후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
昼の食事の時だけは彼は家のものと一緒でなしに、独りで膳に対うことが多かったが、そういう時には極りで節子が膳の側へ来て坐った。彼女はめったに叔父の給仕の役を婆やに任せなかった。それを自分でした。そして俯向き勝ちに帯の間へ手を差入れ、叔父と眼を見合せることを避けよう避けようとしているような場合でも、何時でも彼女の膝は叔父の方へ向いていた。晩かれ早かれ破裂を見ないでは止まないような前途の不安が二人を支配した。岸本は膳を前にして、黙って節子と対い合うことが多かった。
「叔父さん、めずらしいお客さまがいらっしゃいましたよ」
と楼梯の下から呼ぶ節子の声を聞きつけた時は、岸本は自分の書斎に居た。客のある度に彼は胸を騒がせた。その度に、節子を隠そうとする心が何よりも先に起って来た。
丁度町でも家の内でもそろそろ燈火の点く頃であった。岸本は階下へ降りて行って見た。十年も彼のところへは消息の絶えていた鈴木の兄が、彼から言えば郷里の方にある実の姉の夫にあたる人が、人目を憚るような落魄した姿をして、薄暗い庭先の八ツ手の側に立っていた。
岸本はこの珍客が火点し頃を選んでこっそりと訪ねて来た意味を直ぐに読んだ。