일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あすはてんきになれ

明日は天気になれ

坂口 安吾

坂口 安吾의 明日は天気になれ(あすはてんきになれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,679자 · 228화면

아오조라 문고

詩境と借金

詩境と借金

京都伏見の計理士の二階に住んでいた何ヶ月というもの毎月の月末になると是非もなく他人の借金の言訳をしなければならないハメになった。そのとき私は他人の借金の言訳というものは楽なものだということをつくづく味わったのである。

全然自分に関係がなく気の咎めるところがないから、唱歌をうたうように気も軽く述べたてることができる。

「どうも相すみません」

なぞと、頼まれたわけでもないのに、自然に声がでて、自然に頭がペコペコさがるから、万事が立板に水である。それを卑屈だと思うような考えは起らない。むしろ名優が演技をたのしむ心境と申してよろしいほどオーヨーである。

「春さきとは申しながら、まだ山風が吹きすさんで寒気身にしみる折から、遠路おでかけで、まことに大変なことですな。あいにくなことで」

なぞと、ふだんの私なら思いつくはずもない美辞麗句がおのずからに湧きおこる。これを詩境というのかも知れない。

自分の借金の言訳はとてもこう快適にできるものではない。第一、私がおのずから借金の言訳をしてやるハメになったアルジは計理士なのである。

計理士と申せば、人の税金を計理して税務署と交渉談合する役目で、これこそ他人の借金の言訳業のようなものではないか。