일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あすはてんきになれ

明日は天気になれ

坂口 安吾

坂口 安吾의 明日は天気になれ(あすはてんきになれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,679자 · 228화면

아오조라 문고

客がたのまなくとも「半分」しか売らない。つまり、はじめから半分の値でコップ一パイナミナミとうる。これを定法としたのである。

財布の軽い飲み助にとっては、これだけでも大そうな魅力で、五十銭銀貨一枚握って存分に飲めたものである。イカの塩カラを山盛りにした大ドンブリが各テーブルに備えてあって、客は立ったままコップを握り勝手に塩カラをつまんでのむ。

茨城県の利根川べり、取手界隈ではこの居酒屋のコップ酒を「トンパチ」という。この辺では昔からの通称らしい。トンパチは「当八」の意だと土地の連中は云っている。

つまり一升を一合ずつ売れば十パイになるのが当り前だが、オマケをつけて盛りをよくするから一升を八パイで売ってしまう。一升が八パイ当りで盛りがよいから当八だというのである。

村の飲み助どもは

「トンパチやんべい」

といって居酒屋へ集ってくる。たいがいの人は酔うと仕事の上の自慢話をして酒をのむものであるが、農夫たちはオレの畑のナスは日本一のナスだぞ、というような話は決してしない。

「ナンダ、吉田の政治は。オレを総理大臣にしてみろ。なア、そうだろう」

なぞと気焔をあげるのが普通である。