일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶそうせるしがい

武装せる市街

黒島 伝治

黒島 伝治의 武装せる市街(ぶそうせるしがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,959자 · 234화면

아오조라 문고

しかし、どうしても、二十九日の拘留期間を我慢し通すことは出来なかった。彼は、監視の若い巡査の軽蔑と、冷笑をあびながら、唸き死ぬばかりに、ばたばたと肉体的にもだえ苦るしんだ。

昔、村会議員になった。ほかの収賄をやった連中を摘発してやろうとした。そんな時代の颯爽とした面かげは、全く失われてしまった。外科病室の、白いベッドで、看護婦達に押えつけられながら、あばれている黄色ッぽい、死にかけた黄疸患者のような、親爺を見つけて、幹太郎は、まず、それを思った。誰れが、こういうことにしてしまったか! 俺達は、誰からも保護をうけてはいないのだ! 日本人の特典は、貧乏な者には、通用しない特典だ!

若い、男まえの、支那人の医者が、骨ばかりの右の足のさきに、繃帯を巻いていた。巻かれながら親爺はうめいた。

医者は、一見、日本人のような感じがした。親爺のちぎれた趾からは、紅い血が、ガーゼで拭かれたあとへ、スッスッと涌きあがった。白い繃帯は、巻くそばから紅く染った。

監守の支那人が、いまいましげな顔をしてそばに立っていた。幹太郎が這入って行くと、領事館からついてきた、帽子にエビ茶の鉢巻のついた若い巡査は、二人が、ちょっと顔を見合して室外に出た。