일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶそうせるしがい

武装せる市街

黒島 伝治

黒島 伝治의 武装せる市街(ぶそうせるしがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,959자 · 234화면

아오조라 문고

中津は、洋車で十王殿へ乗りつけた。

おびき出した娘をかっさらッちまうのは、館駅街に於てやる。打合わせが済まされていた。

中津は、洋車からおりた。一時間ばかり前に、飛ぶように這入って飛ぶように出てきた石畳の小路を、又とぶように歩いて行った。アカシヤの青葉が風にさらさらと鳴っていた。その下を、彼は進んだ。

跛をひきながら、しかも、青年のように元気な足どりで。足が地につかぬものゝようだった。

門はしまっていた。

中津は、王錦華を呼んだ。内部に人の気配がする。それだのに返事がなかった。また、彼は呼んだ。

数言の強迫的な文句の後、かんぬきが、ガチッとはずされた。中に支那人のボーイがおずおずと立っていた。

「どうしたんだ!」

「はい。……いらっしゃいませ。」

「どうしたんだ?」

屋内には、ついさきほどまで、ミシンをかけていたすゞが、縫いさしのドレスをそのまゝに見えなかった。俊も、一郎もいなかった。

「どうしたんだ?」

中津は勝手を知っている部屋々々を急速に一巡した。身体だけで、何物も持たずに逃げ出したあとがあった。――「感づきやがったな! どっかへ、かくれたな。逃げだしやがった!」