일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면

아오조라 문고

「やっ兄貴、向うへ行く女を見たか」

と、不意に四ツ目屋が立ち上がって、折角馬春堂の無念無想に入ろうとするところを破りました。

「おっ、あの娘か」

「お蝶だッ」

と、河岸沿いの易者の露店から、不意に駈け出して来た虚無僧二人が自分を目がけて来るのだと知ると、つい、その前を通りすぎた頭巾の娘は、飛鳥のごとく走り出して、忽ち人混みの中に姿を紛れ込ませてしまいました。

見失って、探しあぐねた雲霧と四ツ目屋は、半刻ほど経つと、再び空しい顔をして馬春堂の露店へ帰って来て、

「残念なことをした、確かに、お蝶の奴に違いなかったものを」

と、何か小声に囁き合っています。

やがて一息休むと、雲霧は小判一枚、馬春堂の机の上にチリンと薄金の音をさせて、

「ほれ、見料じゃねえ、商売の邪魔料だよ」

「えっ、これを」と先生は、処女の如くぽっと赤くなって、有難う、有難う、と幾たびも押しいただいて財布の中にしまい込む。

「ところでな、馬公」

「はいはい」と一両の手前、馬公でも豚公でもこの際は腹が立ちません。

「親分の身やお蝶のことで、何か耳に入れたらおれの宿まで知らして来てくんねえか。宿は例の音羽の筑波屋だ。