후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
明りを提げた凄艶な寝巻すがたへ、目をみはって叫びました。
意外です。それは紛れもなく、熱海の隠居藤屋に泊まっていた丹頂のお粂に相違ありません。
けだし次郎ならずとも、お粂の素性を知る者ならば、彼女が今こうして、目明しの家に留守居をしているなどという事は、あり得べからざるものと否定して、信じないかも分らない。
しかし、事実はどこまでも事実で、
「おや、それじゃお前は、あの時、何処とかいう御大家のお嬢さんについていたお供だったのかえ」
と、彼女もひとしく驚いた顔をした様子を見ますと、それは他人の空似ではなく、やはり丹頂のお粂であります。
「それじゃまんざら知らない仲でもなかったね。さあ、早く後ろを閉めて、こっちへ這入ったがよい」
お粂は親切に、火鉢に火を取って与えたり、寝るべき夜具を押入れから出して、自分も再び寝間へはいって、そこの明りを消しました。
「変だなあ、あのお粂というのは、金吾様をたぶらかしていた女賊だという話を聞いていたけど、どうして、釘勘のおじさんの家に隠れているのだろう? 目明しのおじさんが、そんな悪党の女を匿っていていいものかしら」
次郎はもっとお粂と話を交わしてみたいと思ったのですが、彼女がそれを避けるように、すぐ明りを消して寝てしまったので、自分も寝るよりほかはありません。