후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
そう聞くと、われを忘れて、障子の内から転ぶように立って来た月江とおりんのふたりが、
「えっ、万太郎様が、お戻り遊ばしたって?」
「次郎や、ほんとにかえ?」
「嘘ではございません。嘘だと思うなら、玄関の方へ廻ってごらんなさい。……だけれど、お気の毒様なことには、お嬢様の大好きな、金吾様は御一緒ではございません」
「まあ。次郎があんな事を言って!」
「オヤオヤ、お嬢様が今にも泣きそうな眼をして来た。だが、お笑いなさいまし、御一緒じゃありませんが、金吾様も、今日は後から此処へ来るそうです」
次郎が揶揄うその顔へ紙礫をぶつけて、おりんは月江と共に玄関へ駈け出しました。
万太郎を主座にして、月江、釘勘、次郎、おりん、こう五人が何かの話に時刻のうつるのを忘れていると、
「相良にございます。只今到着いたしました」
と、ここで落合う約束のあった金吾が、遅れ走せに顔を見せて、同じ席に加わります。
万太郎は、待ちかねていて、
「そちの向った間道は何処へ出たか」
と、何よりも先に、それを訊く。
そして、自分が出た地点と、釘勘や次郎に出会った理由を話します。
金吾は膝をすすめて、
「拙者が歩みました西道は、行くこと暫く、やがて、空井戸のような所に突き当ったのでございます。