일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면

아오조라 문고

と、呼び止めます。

「あいや、そう参っては方角が違う――」

と、重ねて呼び止めた前の郷士、万太郎の振顧る姿へ手招ぎして、

「先程申したのは戯れでござる、高麗村へおいでとあれば、どうせ吾々も帰り途、一緒にまいって御隠家様へお取次いたすであろう」

「では、案内してやると仰っしゃるか」

「お易いこと、ちょうど乗物もあれにある、女用ではござるが……」

「いや、乗物まで頂戴しては恐れ入る」

「御遠慮には及ばん、どうぞあれへ」

「いや、かえってそれは」

と、固辞していると、あとの郷士達が、もう例の女駕をそこへ運んで来て、

「さあさあ、どうぞこれへ、御隠家様をお訪ねとあれば屋敷のお客も同様、遠慮なく御使用下されい。それに空駕で歩行いたすより、お乗り下すッた方がかえッて手前達の足取も調子がいいと申すもの。さあ、いざ」

と一同が余りすすめるので、否みもならず、万太郎、

「ではおことばに甘えて」

「どうぞ」

「御免」

腰の刀を手に抱いて、乗物の内へはいりました。

ぷーんと、えならぬ香気がする。駕の中に香炉があり何かの銘木が燻べてあります。女乗物としてもこれはかなり贅沢なものじゃ――と万太郎は、それからおして、行く手の狛家なるものも、定めし由緒ある豪家に違いあるまいと聯想しました。