후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
のみならず、次郎が歯がみをしてムキになってくると、かえってクッと可笑くさえなって、とてもこのチビを斬る力は出そうもありません。
――といって、なかなか味をやるので、放っても置けず、うっかりしてもいられない。
「この餓鬼め!」
彼はもう一度すごい形相を作って見せながら、
「退けッ。退かねえと打ッた斬るぞ」
次郎はビクともするひまもなく、
「なにッ」
と、胆刺の光をよじらせる。
「帰れ、小僧」
「くそうッ、だれが」
「斬られたいか、この刀が目に見えねえか」
「おいらの槍がわからねえか」
「ちッ……」
ここに至って、雲霧も、この足手まといを、どうにかしなければならなくなりました。
否、どうにかしなければならない機会は、また別の方からも起って来ている。――というのは折悪くちょうどその時、一方の道から篠や草叢を分けて、
じゃらん、じゃらん、じゃらん……
数頭の馬の鈴、賑やかな話し声、そして八王子組の駅伝問屋の提灯が七ツ八ツ。
――雲霧はいきなり次郎の手元へ飛びつき、かれの襟がみを引ッつかみました。次郎の胆刺は二度三度空を突いて、雲霧の左の小脇に抱え込まれる。
得物を奪られまいとして、次郎が必死の力を野槍の柄にしぼッた途端、五臓のちぢみ上がるような声と一緒に、次郎の体は雲霧の肩に乗せられて、いやという程投げつけられました。