후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「さては、鍛冶小屋に泊まったあの女が……」
といいながら久米之丞は、ブーンと来た熊ン蜂に顔をしかめて、手裏剣をかわすように顔を横にしました。
その郷士の話に依りますと。
鬼女の仮面をたずさえて、八王子の千人町に姿を見せた怪しげな娘は、同所の田能平という質屋にはいッて出る時には、はいッた時と身装がまるで変って出て来たというのであります。
近ごろ、関久米之丞は千蛾老人との約束から、夜光の短刀のことについて、その詮議や考証に他念のない折からでありますが、それと聞いては捨て置くわけにも行きません。
「よろしい、早速行って調べて見よう」
奥へはいって行ったかと思うと、やがて、裾べりの着いた野袴に、海老巻の朱鞘をぼっ込みながら戻って来て、
「千人町の田能平だな」
「あの町通りに、土蔵造りでただ一軒の質屋でございますから、すぐに分るはずで」
「そうか」
と藁草履を突ッかけて、
「暑そうだな、今日は」と、雲の峰を仰ぎながらいう。
縁の隅にあった藺笠を頬にしばりつけて、
「じゃ、御隠家の千蛾様には、その次第を話して、久米之丞が参りましたからには十中八、九取り返してまいりますとお答え申しておいてくれ」