후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「そうかい」
と、月江の方には、さっぱり感激がなく、
「どうしたのだろう……私も、ほんとに困ってしまった」
「何がそんなにお困りでござるか。それ程のおなやみを、この久米之丞にお話がないなんて、お恨みに存じます」
「じゃ、お前も探してくれればいいのに」
「でも何事か分りませんもの」
「しらばッくれて、だから、お前は嫌いです」
と、手きびしく悪たれをいって、ツンと横を向きました。
「……ははあ、分りました。次郎のことでございますな。次郎をお探し遊ばしているので。それは内々、手前も心配いたしているところですよ。え、お嬢様」
「嘘をおいい! お前は次郎なんか死んでも帰らなくってもいいものだと思っているのにちがいない」
「毛頭そんな考えではござらん。その証拠には、オオ、今も今とて、これから八王子まで参ろうとしているではございませぬか」
月江は少し機嫌を直して、
「え、次郎が八王子に居たッてかえ?」
「いいえ、そうじゃございませぬが、その、仮面を持って失せた怪しい女が千人町の質屋の店に見えましたそうな」
――なんだ、つまらない! という風に、月江は塀際の木の葉をって、
「それがどうしたのさ……」