후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「いや、たしかにこの附近へもぐり込んだにちがいない」
「そうかも知れません。けれどそいつあ無駄ですからおよしなさい。あの伊兵衛や馬春堂を捕まえてみたところで、あなたの目的には何の足しにもなりません」
「ウーム、それまでのことを知っているのは、いよいよ不審にたえぬわけだが、一体そちは何者だ、第一、人にものを話しかけるに、寝そべっておるのは無礼であろう」
「いや、これは、御安心なさいという、あっしの礼儀でございます」
「礼儀だ? おのれ人を愚にするにも程がある」
常に自らたしなめている一本気がまたもや金吾をして顔の色を変えさせました。
町人は寝そべっている体をクルリと腹んばいにかえすと、ぷッと吹いた火玉をつけて、草の根から新しい煙を揚げながら、
「まったくです、決して無礼じゃございません」と、底気味わるく笑っている。
そして、金吾がじッと睨むのを、小皺をよせた目で見返しながら、ぽつぽつこんな言い草をならべたものです。
「――なぜかって言いますと、あっしはお前さんを殺害するために、時々、胡麻の蠅みたいに尾けている人間ですからね。……多分そんなことは、そちら様でも勘づいていることと合点したので、それを尋常なごあいさつで話しかけたのでは、そっちも油断ができまいし、こっちも物騒と考えたので、機転をきかして、わざとこうして寝そべっ