후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
しかし、九兵衛にはそれがどっちであろうと、大した問題ではありません。彼には彼の肚がある。――こうしてお座なりのおつきあいしているのも、もう半刻か一刻。
そのわずかな後に来るおそろしい運命の暴風を気づかずに、遠大な計をめぐらすつもりで、しきりとお蝶の生殺に考えを囚われているのは、やはり神ならぬ日本左衛門の気の毒なところだと、おかしく考えているのです。
と、そこへ法達が膳を運んで来ました。
納所用の朱い椀に、手製の鯉こくの味噌のにおいや、八助が寺の小流れで洗いあげた作り身などが添えられて出る。
そこで。
各の手へ杯が分けられた機に、九兵衛はここへ一同を集めた手前、この甲府にいることは危険だから、一日も早く、柳沢家の勢力外の地へ、足をぬいた方が得策であろうということを、あの老弁でいかにも日本左衛門の身を杞憂するごとく、じゅんじゅんと説いて自分のお座なりの一役をすませました。
九兵衛の胸の底に、自分を裏切るおそろしい策がかまえられているとも知らずに、日本左衛門はだいぶ心をうごかされた様子。
では、どうせ土用の辰の日には、鹿野山で顔をそろえる約束のあること、ここをひきあげて、一先ず上総の方へ足を抜こうか。