일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면

아오조라 문고

膝にのせていた般若のひとみがトロトロと燃えたと見えたのは錯覚ですが、そこに日本左衛門が立ったのは現実です。

お蝶はぶるぶるッとすくんでしまう五体をどうしようもありません。日本左衛門の目は冷ややかにそれを眺めて笑っている。

彼女は、一尺二尺と、あとへ体をずらせました。

が――立つ隙がありません。――逃げる隙がありません。腕も袂もつかまれていはしませんが、のがれることのできない竦み。

「よく来たなあ。おれは待っていたんだ。乳母のお咲という使いは、この日本左衛門が出したのだ」

こう言って、相手が膝をまげて、ぼんぼりを下へ置こうとしたせつなに、彼女は、飛鳥のように立ちました。

と――

「お蝶ッ」

日本左衛門が鋭く言います。

「だめだ! 廊下を見ろ、うしろの内陣をよく見ろ。白いものが見えないか、あれは人の骨ではない。短刀だ、おまえが逃げるところを待っている短刀だぜ」

その時には、明らかに人の気配が四方のやみにうごいていました。

すると、日本左衛門はその暗へ向って、

「雲霧――」

と、まず呼びます。

「へい」

「秦野屋」

「へい」

「稲吉」

「オオ」

「四ツ目屋――。もうここはいいから、方丈でゆっくり飲んでいてくれ。