후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
次郎と月江は、彼のあとについてすぐ草深い裏庭へ廻ってゆきました。おりんの身はどうしたろうか? 近づくに従って、予感の教える、いやな恐怖におどおどするのが、自分でも制しきれない足どりです。
すると、雑草の折れ敷いたところを目あてに、ガサガサ歩き廻っていた半五郎が、
「この辺だ」
と、有り合わせた鍬を持ちはじめました。
そこで、次郎もあわてて手伝おうとしましたが、仮面を泥だらけにしてはと気がついて、ふところから風呂敷を出し、仮面をくるんで襷の代りに肩から斜めに背負いこみます。
そして半五郎と一緒に、セッセと土の下をさぐりましたが、どうもその土の当り具合が少し不審です。
「おかしいなあ」
「不思議だ」
生唾をのんでじッと立っていた月江は、こわごわと寄って来て、
「どうしたの?」
たずねますと、半五郎も次郎も、一緒に鍬を投げだして、
「居ませんよ。おりんさんは」
「えッ」
この驚きは、ホッとしたよろこびでもありました。
けれどまだ、それで彼女の生命に保証がついたとはいわれません。逃げたのであろうか? 場所が違っているのじゃないか? と三人の迷いはかえってふかくなる。