후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
――次に出会ったのは、それから四日目の同じように月もない闇の夜半。
例のごとく、万太郎と金吾の二人が、吹上の赤壁渓に沿うて、鵲橋とよぶ唐橋の手前へかかろうとすると、その橋上で動いてみえる人影がある。
「や? ……金吾あれを見たか」
「オオ、また先夜の奇怪な者がやってまいります」
「身を隠しておれ、何者であるか、今夜は篤と見届けてくれねばならぬ」
二人が左右の暗がりに身を伏せているところへ、橋を渡って来た者は、先夜の如く、黒装束に全身をつつんでおりましたが、背丈や肩幅のまるで違っているばかりでなく、腰に横たえた大刀も身なりにふさわしく頑丈で、足どりも大股に来る様子。
この間の晩見かけた覆面とは、たしかに、人物が違っている。――するとこの吹上を夜な夜な徘徊する者は、前夜の曲者ひとりではないのだろうか?
相手の正体が分るまでは、決してうかつに手出しをするなと、固く金吾に誡められていた万太郎も、余りの不審さに思わず隠れていた樹木の蔭からザワと躍り立ちますと、その曲者の投げ礫に違いありますまい、一個の小石が勢いよく風を切って来て、彼の眉間をかすりました。
「あっ……」