轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にっき
日記
宮本 百合子
10 一九二四年(大正十三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页
内田百間氏それに註して曰く
「何酔ったまんまでかえったって大丈夫ですよ。家の者は酒の酔と云うものを知らないんだから」
この間倉知で一寸見たロシア伽噺の巨人のように無邪気で面白かった(その家の人と云うのが)
彌生氏、仕事についてはずっと私より玄人だ。読むにしろ、ずっと私よりはっきりして居る。私もわからないではないが本能――芸術本能でだけ感じはっきり言葉にならず、それ丈信念がないことが、彼女にははっきり専門家の明確さで判って居る。
作をして居るとき、人物と同化するしないの話で、私が悲しい人間なら自分まで顔を皺にするようだと云った。彌生氏にはそれはないそうだ。決してそのものになったと云う心持はないのだそうだ。だから彼女のように材料を controle 出来るのだろう。あとで臼川氏がそれに類したことで面白い話をされた。能役者のこと。
或能役者がカゲ清をし、おちぶれて娘に会い落涙するところで、型通り手を顔にかざしただけだのに見る者をして泣かせた。あとで見物の一人が云うに
「実に今日の景清は上々の出来でした。貴方はきっと面の裏では泣いて被居ったのでしょう」
ところが、その能役者の答えは斯うであった。