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にっき
日記
宮本 百合子
10 一九二四年(大正十三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页
八月十四日
八月十五日
八月十六日
over the Hill の老母、独りの淋しい生活のとき、子供等がまだ小さくて部屋にあばれ廻って居た頃の追想を幻に見るあたり、哀れで泣いた。それでも、満足してかえって見たら、Aがあした茅ヶ崎に立つからあとよろしくと云って来たと聞く。ちっともちゃんとした打ち合わせをしずに立たれては困る、何でも私に負わせては。
八月十四日 木
A、南湖院に立つ。東京駅まで送る。
八月十五日 金
青山に来る。何となく落付かず。それでも二階にあがり仕事の仕度をする。うまくゆかず、苦しいときに国男来、夕飯を一緒にし、武蔵野館に見物にゆく。平凡なつまらないの。かえりにスズヤでものをのむ。それでも幾分なぐさみ、戻ると、Yから速達が来て居た。もうおそくこれからゆくことは出来ず、手紙を書いた。あした仕事をしてしまったら行こう。国男とまる。
八月十六日 土
午前中国男が居るのでつぶれ、十二時半頃からかかって、四時頃七枚すませ、小南を文芸春秋にやり、自分俥で、牛込にゆく。五時すぎ。若しや彼女が出て来はしまいかと気が気でなく、つく。居てよかった。
夜、久しぶりでカグラ坂からずっと矢来の方を散歩した。