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にっき

日記

宮本 百合子

10 一九二四年(大正十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页

青空文庫

一月二十三日

一月二十四日

一月二十五日

O氏とのことはなかなか母上にも重荷らしく、この頃は会いさえすればその話だ。

一月二十三日 水

二十三日、午後かえる。A、22の夜、体がわるかったとのこと。nervous になった故だろう。

一月二十四日 木 晴

この晴れかたと云ってはない。ちっとも雨さえふらず。気候も概して暖かなようだ。女中なかの姉一時的に来ることにした。二人居なければ困る。どうにか都合がついたら、十六、七のをもう一人居させるとよい。そうすればお互にやりくりして都合よく行くだろう。家のことに注意しなければならないと思うと仕事など出来ず。夜、『主婦之友』、田中比左良氏来。自分で絵かきだと云うのに、何と云う感じのわるい男か。やたらに、いえどう致しましてとか、え……と作り笑いをしたり。薄い頬に、蒼白い、うすい Fixed smile を持って居た。

一月二十五日 金 晴

午前中、何も彼も放ったらかして、『女性改造』の小品を書いてやった。八枚(「雲母片」)髪をゆい、郵便局に出し、かえって、堅いパンのむしたのを、ぼそぼそたべて居たら、なか、関君につれられて来る。大きな包を持ってよく電車で来られたものだ。