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にっき

日記

宮本 百合子

10 一九二四年(大正十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页

青空文庫

一月二十六日

一月二十七日

一月二十八日

夜、手伝って台所をし、久しぶりで夕飯らしい夕飯をたべた。A買物に四谷迄、夜外出。この間うち、二三日のことだが気をつかい、少し眠も足りないので、疲れ、私は留守番。明日、摂政宮御成婚の日。今夜から町内は火事を出さない用心と見え、いつも九時の夜廻りが六時前頃から、カチカチ拍子木をうって廻って居る。

一月二十六日 土 晴

今日一日、お祭りさわぎで落付かず。なか、赤坂見附迄拝覧にゆき、(まるで何とも云えませんでしたよ。お人形のようでしたよ。可愛い可愛い顔だって皆云いました。きりょうがわるいって云いますが、あの位の顔を持って居れば結構です)と批す。とにかく無事にすんだのは何よりだ。夜食はAの友人、柿崎氏来。学校の内部の下らない話ばかり。いや、いや。

一月二十七日 日 雪。

昨夜から雪、天地一新云々と大宮人は嬉しがることだろうと思った。武藤泰、前田等来、A折角の日曜を代なしにされたと云って大不機嫌なり。

一月二十八日 月 晴

仕事にかかろうとして机に向ったが落付けず。急に思い立って外出する気になり林町にゆく。スエ子ぜんそくだった由、会田さんが来て居た。祖母上の老衰目に見え、あわれだ。