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にっき

日記

宮本 百合子

10 一九二四年(大正十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页

青空文庫

七月二十四日

七月二十五日

七月二十六日

七月二十七日

七月二十八日

夕方、父上の迎の時間まで話し、牛込に送り、自分事務所に行った。きたないスキヤのまま行ったらフランスからかえって始めて中村氏に会う。林町ではどうしても落付かず、西洋間の椅子や何か箇々のものがいやに存在を主張して居るような感じがされた。

七月二十四日 木

仕事が中途なので、まとめようと二階に行ったり元の勉強部屋に行ったりするが落付けず、苦しく悲しくなった。

七月二十五日 金

電話をかけ、Yのところに行く。仕事や何か持って。なかなか暑い日。仕立やの娘のとしという女の子(十九ばかりの)が手伝に来て居る。階下の妻君は、腸をこわした由でねて居る。としという女の子、成熟した、複雑な感情で、彼女に対して居る、泊る。

七月二十六日 土

『改造』に、八十五枚だけ送る。

彼女は、雑誌の校正をし、自分は原稿の手入れ。午後五時すぎにすむ。

七月二十七日 日

一日、のどかに二人で暮した。

七月二十八日 月

林町に四時前かえる。父上国男が計らず来たので、どこかに夕食に行こうと云う。評議、しかし、父上、暑気にうだって疲れたので家で食事をした。

父上、母上が居ないと寂しそうなり。まるで元気がない。