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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

なぜ、じっとして一つところにとまってはいないのかね」

クーパーは、からからと笑いだした。

「あっはっはっ。やはりあなたがたは人類のえらいことを知らないんだ。人類はあなたがたよりはずっと賢明だ。海の上を走ることもできるし、空をとぶこともできる」

「ああ、あの空をとぶというか。ときどき妙なものが空中を飛んでいるのが見えるが、あれもきみたちの仲間の仕業か」

「そうですとも」

とクーパーはすこし鼻が高くなった。

「まだおどろくことがたくさんありますぜ。陸の上には自動車が走る――」

「陸というと、――」

「え、陸を知らないんですか。つまり、あなたがたがこうして住んでいるような場所が、海の上に高くつきだしているのが陸です。それはたいへん広い」

「うむ、どのくらい広いのかね」

「どのくらい広いといっても、ちょっといえません」

「この広場の何倍ぐらいあるかね」

「この広場の何倍? さあ何倍というか、百万倍の百万倍のそのまた百万倍の百万倍ぐらいはありますよ。人間のかずだって大したものです。ざっとかんじょうしても五百億人ぐらいはあるですぞ。それからまた――」

と、しきりにクーパーがしゃべっているとき、どうしたものか、にわかにあたりがそうぞうしくなった。