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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
怪物を追う
大西洋上の波浪にあらわれている鋼鉄製の怪物は、一体何ものであろう。
怪物を追う
二機の偵察機は、変妙な怪物を追うため、ぐっと下げかじをとり、波間とスレスレの低空飛行にうつった。
「へんなかっこうをしているが、しかしどうも潜水艦くさい!」
と、司令のラスキン大尉が双眼鏡を目におしあてたままさけんだ。
偵察機は、一たび怪物の頭上をとびこえると、またグルリと旋回して、ふたたび波間の怪物めがけて強襲していった。
「おい、ハーン信号兵。停船命令をかかげろ!」
ラスキン大尉の命令で、偵察機の尾部からは落下傘仕掛けの信号旗がおとされた。「タダチニ停船セヨ」との信号だった。そうして、機は怪物の上をすれすれに飛んだ。
だが怪物は、その停船信号をきかなかった。きかなかったばかりではない。重そうな鋼鉄ばりの頭をグラグラとゆすぶると、しだいに波間にからだを沈めていくようすだ。
このようすを見るより、ラスキン大尉はじめ偵察機の乗組員はむかむかとしてきた。英国海軍の厳然たる命令をあざ笑うにひとしい怪物のずうずうしい態度だ。
なにしろ洋上は荒れているので、晴れたおだやかな日のように、上から海中の姿を見すかすことができなかったから、せっかく発見した洋上の怪物に、ここでずぶずぶと海面下にかくれられてはおしまいだった。