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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
夢の国のとりこ
機関部がくさくないとは全くふしぎだ。するとこれは、やっぱり海霧につつまれているとしか思えない。だが、そのガスも尋常いちようのガスではない――」
夢の国のとりこ
事務長のクーパーは機関長をはげましておいて、電話を、本船の上甲板のもう一段上にある操縦室につなぎかえた。
一等運転士のパイクソンがでてきた。
「おう。パイクソン。こっちはクーパーだが、本船の操縦はうまくいっているかネ」
「とうとうかぎつけたネ。じつはいま船長とふたりで、ちえをしぼっているところだ。たいへんなことが起こったよ」
「たいへんはしょうちしているよ。そっちの連中も目が見えないんだろう」
「そうだ。ほとんど目の見えない連中ばかりだ」
「ほとんどというと――」
と事務長はせきこんで聞きかえした。
「――誰か眼の見えるのがいるかネ」
「うむ、少し眼の見えるやつがいる。そいつはぼくだ。ぼくひとりなんだ」
「ええッ、パイクソン、おまえだけ眼が見えるのか。それは意外だ。どうしておまえだけ眼が見えるのか」
「それはよくわからない。ただぼくは夕食中、きゅうに気持がわるくなって、自室にひきとったんだ。そして急激な嘔吐に下痢だ。