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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
浮きあがり作業
浮きあがり作業
われわれにはまったく想像のつかない大作業が、今、海底においておこなわれている。クイーン・メリー号の浮揚作業である。
鉄水母に乗っているロロー殿下は、長良川博士をはじめ三人の人間たちに、とくにこのすばらしい作業を見ることをゆるした。
三人は、かわるがわる鉄水母のそとが見える水中望遠鏡にとりついて、おどろくべき海底超人の智能力に舌をまいた。
水中望遠鏡は潜水艦の潜望鏡のように、天井からぶらりとさがっている円筒状のもので、下にはハンドルをまわすと、上下左右、どちらでも水中を自由に見物できるものであった。
「おお、見える見える。あれがメリー号だ」
と博士がおどろきの声をあげた。
まっくらな大深海の底に、メリー号の巨体がしずかにおかれてある。どこから来るのか、数条のまっ白い光線が船腹にあたっている。船体はかなりひどくさびついて、あの美しいクイーン・メリー号の姿はどこにも見られなかった。
よく見ていると、巨体はしずかに浮きあがっていく。それにしても、メリー号は水びたしになっているのかと思って見なおすと、そうではないらしい。マストにつけた旗などの形からして、別に水にぬれているとは思われない。