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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

ロロー殿下の不安

だから地上の人類とおなじような発育をするとは考えられない。

長良川博士が、海底超人が異様な肢体を持つようになった原因の一つを、かれらが宇宙線を遮蔽しての四千年近くの生活に帰したのは、けだし、まことに卓抜な意見だというべきである。

「ああ、なるほど、宇宙線の遮蔽下の成長か――うむ、これは気がつかんじゃった」

「うむ、長良川博士にたいし、われわれは心から敬意をささげずばなるまい」

一座の学者たちは、それまでの態度をすてて、われ勝ちに席をたって、長良川博士に握手をもとめるのであった。それを見て、ドリー老助教授の喜ぶ顔ったらなかった。

ロロー殿下の不安

長良川博士が宿舎に帰るといいだしたとき、すっかり昂奮したシムトン会長はじめ一座の生物学者たちは、ぜひとも博士についていって、ロロー殿下にあらためて敬意を表したいといいだした。

博士はロロー殿下がそういう儀礼をこのまれないといって、極力これをことわったけれど、学者たちはなかなかいうことを聞かなかった。それほど彼らは、長良川博士の新学説にあおられ、大昂奮の状態にあったのである。

博士は、れいの大学構内の地下室にもうけられた宿舎へ帰ってきた。