轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
も、ことごとく目が見えなくなっているのがわかったこと、そんなわけだから、いま機関部員は、ただ日ごろの熟練によって、目は見えないが、手さぐりによって、この精巧なクイーン・メリー号の機関をかろうじてあやつっていること、したがって、メーターもゲージもよめないので、いつまで安全に機関を運転しつづけられるかわからない、きっと、操縦はどこかに大きなむりをつくって、恐るべき機関の爆破が起こるかもわからないというのだった。
「今の今まで、わがメリー号は眼が見えない者ばかりの手で運転されていたのか。そいつは全くあきれたはなしだ」
「ねえ、事務長。どうして皆がそろいもそろって眼が見えなくなったんだろうネ」
「どうもよくわからない。実はこっちも皆、眼が見えないんだ。わたしやマルラはもちろん、船客たちも眼が見えないといってさわいでいる。しかしほんとうに眼が見えなくなったのか、それともひどい濃霧につつまれたのか、それはどっちかわからない」
「濃霧じゃないと思うね」
と、機関長シリンは反対した。
「でも、すこし、あかりは見えるような気がするんだよ。物の形はいっこうに見えないがネ。なんだかこう、豆スープの中にはいったように、まッ黄いろなあかるさを感じるんだが……」