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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
そして、シリンの断末魔らしい、ウームといううなり声が、かれの耳そこにハッキリと聞こえた。いよいよ事態は重大となった。このままでいくと、この豪華船のなかは恐ろしい修羅場と化していくであろう。
「おいマルラ。おまえも武装をしろ」
クーパーは秘書を呼び、机の長引き出しの奥から一ちょうの軽機関銃をとりだして、手さぐりで渡した。そして、かれ自身も一ちょうのピストルをポケットにしのばせた。
「だが、ぼくの命令のないうちは、どんなことがあっても、うっちゃならぬぞ」
「え、大丈夫です。でもこれさえあれば、どんなやつがきたって――」
マルラは機関銃をもらって、にわかに気が強くなったようだ。
戸じまりもいい。武装は出来た。これで安心だ。事務長クーパーは、それからの策戦をどうしたものか考えだしたいとつとめた。
しかしこの場合、眼が見えなくてはどうすることも出来ない。なによりほしいのは視力だ。
そこで考えた。第一に、船医を呼んで視力を恢復させるように努力すること。第二に、電気主任を呼んで、この怪しい黄霧を散らすこと。第三に、一等運転士のパイクソンがすこし眼の見えるのを幸い、これを呼びよせること。