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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
「ほう、それはどんなことです」
「それはですね」
とスミス警部はちょっと笑って、
「きょう一日、乗組員総出で、このへんで魚とり大会をしたいのです。わたしが懸賞金を出しますよ」
「懸賞? それは面白い。わしも寄附してもいい。一等はどうして決めますかナ」
「それはぼくが審査しますよ」
「じゃ、スミスさんが審判長というわけですね。みんなくさっているおりから、これはいい思いつきだ」
そこで船内に、にわかに魚をとる懸賞のおふれが出た。おどろいたのは乗組員たちだった。つっても網でとってもどっちでもいい。とにかく魚をとれば、それをスミス警部が審判して、一等に一万フランの懸賞金を出すというのであるから、大喜びでたいへんなさわぎがはじまった。そのうちにルゾン号はエンジンをほとんどとめた。
うでにおぼえのある者は、さっそく艫へ行って糸をたれる。ボートにのって、えっちらえっちらこぎ出す者もある。ランチやモーター・ボートをつかって網を引っ張っていく者もある。大西洋上には時ならぬ魚とり大会がはじまった。
「じゃ、スミスの伯父さん。ぼくもボートで行って、ものすごく大きいのをつってきますよ」