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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
二等運転士が指揮をとって、大きな本式の魚あみを用意している。
「いいかァ。用意はいいんだな。じゃ始めるぞ。――魚あみおろせエ」
ザンブと、大きなあみは船尾から海中に投げこまれた。黒山のように上層の甲板に集まって見物していた船客たちは、一度に手をたたいた。
「見える、見える。サケがおよいでいる」
「どれどれ、どこに……」
三千夫少年はこの時、やっと仕事をすませて、甲板にとびだした。かれはスルスルとマストの上によじのぼっていった。
見える、見える。じつにすばらしい魚群だった。巨船クイーン・メリー号も、いまや右舷も左舷もサケの大群にかこまれてしまった。魚の群れは、メリー号と競走しているように、同じ進路をとっておよいでいる。どうして、このようなおびただしいサケ群が大西洋にまよいこんだのだろう。それにしても、おそらく本場のカムチャッカにおいても、こんな大群を見ることはめずらしかろう。
船尾では水夫のどなる声が聞こえる。
「二等運転士。もう、あみの中がサケでいっぱいですぞォ。このへんであみを引かなきゃ、あみが破れて、せっかくのサケがみなにげてしまいますぜ」
「よォし、あみを引けーッ」