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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
「おや、あれえ、へんだぞ。おい、あの、紫色に光るのはなんだ」
「どれどれ。紫色に光るてえのは」
「ほらほら、あの爆撃のところから、ずっと右の方にいったところだよ」
「ああっ、あれかい、あの光りだな」
船員たちが甲板でひしめきあっているのは、爆煙からほど遠くない海中の光り物だった。その紫色の光りだけが見えた。しかし海面には何ものの形も見えなかった。なるほどへんである。光りは海面下から出ているのだった。
一度上空に舞いあがった爆撃機は、そこでまた隊形をととのえ、怪しいむらさきの光りものをめがけて攻撃姿勢をとった。
そのとき、紫の光りは、さっとゆらいで、いましも急降下爆撃にうつろうという左翼の爆撃機の機首に、ぴしゃりとあたった。と、その爆撃機は急に機首をかえして方向をかえた。――それは、光線のために操縦士の眼がくらんで、操縦の自由をうばわれたからである。
ルゾン号の甲板からも、それが手にとるようにありありと見えた。
「船長さん、たいへんですね」
と、三千夫少年が、エバン船長のうでにとりすがると、
「うむ、『鉄の水母』はおそるべき武器をもっているようじゃ」
と、船長はうでぐみをして歯をかんだ。