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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
「えっ、海がないとは、――」
三人は舷ごしに、海のない空間を見た。
水準線から下の赤ペンキをぬった船腹がはっきりと見られた。まるで浮きドックにはいっているようなかっこうだった。
「これはおどろいた。いったい、ここはどこだろう」
と、マルラはぶるぶるふるえながら叫んだ。
クーパーは双眼鏡をとって、ずっと前方を見ていたが、かれの顔色は、だんだんと青くなっていった。
「うむ、奇怪なこともあればあるものだ。ねえ、パイクソン。ここから二百メートルほどむこうを双眼鏡でよくみてごらん。たしかにかべみたいなものが見える。もっともそのかべは透明なんだが、それでもかべであることにはまちがいない」
「なに、透明のかべが見えるって。どれ、――」
パイクソンも双眼鏡を眼にあててみて、同じように顔色をかえた。
「おお、クーパー。ぼくたちはとんでもないところへ来ているぞ。海のない、透明なかべの中! ここは天国か地獄かのどっちかではないかね」
「うむ、すくなくとも天国ではない。なぜって、こんなくさい天国があるとは、聖書に書いてなかったからね」
この会話を聞いていたマルラは、急にふたりにしがみついた。