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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

怪生物

硝煙が晴れるのを待って、三人はいま射撃した透明のかべがどんなになったであろうかと、その方をながめた。

「おや、どうもなっていないぜ」

「ガラスまどのようにこわれるかと思ったのに、どこも、こわれてやしない」

「なんと、はりあいのないこと!」

と三人は声を合わせてさけんだが、それはすこし早計であった。

なぜなら、そのとき三人の眼が、もしも、うしろがわの舷にそそがれていたなら、かれらはきっとその場にとびあがったかもしれない。ちょうどそのとき、舷のそとから、まるでクラゲに大きな二つの眼をつけたような前代未聞の怪物が、無慮四、五十ぴきも、そろりそろりと船の上にはいあがってきて、うしろ向きになっている三人の男の方へ、そっと近づいてきたのである。

怪生物

クラゲに眼玉をつけたような、前代未聞の怪物四、五十ぴきは、そろりそろりと三人のうしろにせまってくる。

第一番に、それに気がついたのは事務長クーパーであった。

「あっ、くさい。――」

たまらない臭気が、クーパーの鼻をついたのだった。遭難後、身辺にしきりにただようその異様な臭気だった。それがひとしきりはげしく風にのってきたのだ。