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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

絶体絶命

クーパーがしぶい顔をして、ピストルをのぞきこんでいる。

「――たまがいよいよなくなった」

クーパーのピストルも、もう役にたたなくなったのだ。もうどうすることも出来ない。

銃声が消えてしまうと、怪物群はにわかにいきおいをました。

まるまどのところから、怪物の頭がはいってきたのだ。パイクソンは、そこに落ちていた文鎮をにぎって、怪物の頭をいやというほどなぐった。

ぴしゃり。

変な音がした。

しかし、怪物はまるまどの向うへ頭をひっこめようとはしない。

ぴしゃり、ぴしゃり、ぴしゃり。

怪物の頭は、さんざんになぐりつけられた。が、一こうに手ごたえがない。

クーパーは、いすをふりかぶって、怪物の頭にたたきつけた。

しかしだめであった。怪物は平気のへいざであった。そしてついに、どしんとにぶい音がして、怪物の一ぴきが船室にとびおりた。

いよいよ怪物は、室内にはいってきたのだ。

絶体絶命

まるまどをとおって、怪物群はぞくぞくと船室へおどりこんでくる。

クーパー、パイクソン、マルラは、いまや、から手でもって怪物にたちむかった。

あっちでもこっちでも組みうちだ。

クーパーのひっ組んだやつは、中でもがらの大きいやつだった。