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かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页

青空文庫

「あっ、宙をとんでいる」

たしかに宙をふわふわと飛んでいるのだ。そして雲の中にいるようだ。

そのうちに、かれの呼吸が急にこんなんになった。どうしたのだろう。

「あっ、くる、苦しい。――」

ぴしんぴしんと妙な音が聞こえた。キキキキッとれいの怪物が鳴いた。呼吸はますます苦しくなる。

「ううう、死んでしまうのだ」

クーパーは両手で自分ののどをかきむしった。呼吸はますます苦しくなる。

「ああっ、――」

クーパーは苦しそうな一声をのこして、ついに気絶してしまった。

それからのち、どれほどの時間がすぎたか、クーパーにはぜんぜんおぼえがなかった。

かれがはっと気がついたときは、あたりはまるで白昼のように明かるくなっていた。さては、もとの世界へかえったかとよろこんだのは、ほんのつかのまだった。

「やっ、――」

クーパーはじぶんの前に展開されている異風景に気がついて、思わず悲鳴をあげた。

あッ怪物だ。その怪物が十ぴきや百ぴきや千びきではない。何万何億といいたいほどたくさんでクーパーをとりまいているのだった。まるでシーズンの野球場へ行って、グラウンドのまんなかへすわりこんだとでもいいたいような風景だった。