轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

02 中巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 194,628 字 · 371 页

青空文庫

そして、このまま片脚を失っただけで助かるのではないかとも思い、松葉杖を衝いて歩く恢復後の姿を想像したりもしたことであったが、実際は、そのほんの二三時間のあいだだけ、纔かに病人は安静を得ていたのであった。奥畑商店の店員達や啓坊などが駈け付けて来たのはちょうどその期間であったが、妙子も一往容態を見届けたので、出て来るのにも工合が好かった。それに板倉の妹だけは、妙子と啓坊と兄との間のごたごたを知っていたので、妙子を早く外させるようにしてくれたのでもあった。尤も妙子は、玄関まで送って来た妹に、急変があったらいつでも知らしてくれるように云い置き、迎えの自動車の運転手にも、事に依ったら今夜のうちにもう一遍起きて貰うかも知れないと、頼んで置いたのではあるが、………

疲れた疲れたと云いながらも、妙子は三人にこんな話をいろいろしてから寝に就いたが、翌朝四時に、予期の如く病院からの電話で起されて、呼び戻された。幸子は明け方、自動車が門の前を軋み出るのを夢うつつのうちに聞いて、ああこいさんが出掛けるのだなと思いながらうとうとしていたが、それからどのくらい立った時分か、襖を一寸ばかり開けて、