轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「どういたしまして」と級長の松村君が一同を代表した。
「お三人とも優等生だそうで、結構ですな」
と先生は黒板を見かえった。ソロソロ得意のメントル・テストにかかるのである。
松村、高谷、細井の三名が土曜日の午後を二回つづけて花岡家へ遊びによった時、堀口生はそれをかぎつけて業をにやし始めた。しかし喧嘩をしてしまっては仲間にはいれないと思って、最初はいろいろと計略をめぐらした。
「花岡さん、花岡の若殿様」
とある朝運動場で照彦様を呼びとめたのはその一つだった。
「なんですか?」
「エヘヘヘヘ」とこれはお愛想のつもりで、
「花岡さん、僕は蜂退治の秘伝を知っているから、今度の土曜にきみのところへゆくよ」
「蜂退治なんかしちゃいません」
「うそをつきたまえ、ヘヘヘヘ」
「笑ってばかりいるんですね」
「おかしければ僕だって笑うよ。ヘヘヘヘ」
「知りませんよ」
「蜂退治をしているじゃないか? きみの顔にチャンと書いてある」
「…………」
「きみたちは万物の霊長が五人がかりであんな虫ケラをどうすることもできない。かわいそうに。僕が手つだってやらあ」
「かわいそうでもかまいません」
と照彦様はゆこうとしたが、堀口生ははなさない。