轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
天空海濶
と正三君は相手の堀口生に対してこっちに級長始め高谷君と細井君のついていることを話した。
「不良少年だね、その堀口って奴は」
「だれにでも喧嘩をふっかけるんです。僕は知らん顔をしていますが、今に照彦様にかかってくるようならだまっていられません」
「それはそうだろうね。その時はやるさ。仕方がない」
「やります」
「喧嘩は機先を制さなければだめだ。やる時はいきなりやれ」
と祐助さんはまた力こぶを入れた。
「どうだな? おやしきの話かな?」
とそこへお父さんがはいってきた。正三君は今のことをいわないようにと兄さんに目くばせをして、
「ええ。それから学校の話です」
と答えた。小さな学友の胸にも人知れぬ苦労がある。
天空海濶
「内藤君、きみは土曜にまた帰るか?」
と照彦様がきいた。
「いいえ、もう当分帰りません」
内藤君は家へいって、ここ一月分ばかりぜんまいを巻いてきたのだった
「昨日はきみがいなくて淋しかった。そのかわり僕は富田さんにねだっていい約束をしたよ」
「なんですか?」
「今度の日曜に釣魚にゆくんだ」
「海ですか?」
「山へゆかないよ」
「川かとも思ったんです」
「品川沖だ。きみは釣魚にいったことがあるかい?」