轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

せいじがくにゅうもん

政治学入門

矢部 貞治

「政治学入門」アテネ新書、弘文堂、1951(昭和26)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 49,607 字 · 96 页

青空文庫

例えば国家の起源を神の意思に求めたり、契約に求めたりする説は、近代初期に至るまでの一番有力な説であったが、要するにそれは神学的国家論や社会契約説を説くための仮説にほかならぬ。すなわち例えば帝王神権説で帝王の権威を神から与えられたものとしたり、祭政一致という神話で政治に神聖な権威をつけようとしたり、あるいは聖オーガスチンのように「神の国」と「地上の国」を分け、地上の国は人間の原罪に対する神罰の表現だとしたりするために、国家の起源を神に求め、またはこのような神学的国家論に反対して、反抗や革命を基礎づけるために、国家の起源を人間の契約に求めたりしたのである。かりに神が国家を創造したとしても、なぜ神が国家を欲し、どのようにして創造したのかということは、科学的に説明できないし、また契約で国家を作ったとしても、果してほんとうに契約があったのか、なぜ契約を結んだのか、またなぜ後代の人間がそれに拘束されねばならないのかということを、歴史的に実証することはできない。

そこでこのような架空な独断的な国家起源論では満足できないので、経験科学の立場から古代の神話を分析したり、古代法や古代詩を解釈したり、原始社会を研究したりして、もっと実証的に国家の起源を説こうとする学説が生れた。