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せいじがくにゅうもん
政治学入門
矢部 貞治
「政治学入門」アテネ新書、弘文堂、1951(昭和26)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 49,607 字 · 96 页
4 政治闘争の諸手段
政党が単に社会的な対立分化をそのままに反映するだけなら、小党分立が当然である。しかし政党の本質は政権の獲得にある。民主政を前提として政権を獲得するには、小党分立は非能率であり、不合理であって、やはり二大政党の方が合理的である。そしてその二大政党は、現代では資本家、地主的な土台に立つ保守政党と、労働組合や農民組合などを基礎とする革新政党との対立に向かう傾向を持っている。その中間に先にみたような広汎な中間層があって、それが独自の中間政党を持つこともあるが、そうでない場合は、この中間層が保守勢力に付くか、革新勢力に付くかは、保守政党と革新政党との性格や政策にかかっている。共産党は本質において民主的政党ではなく、上に述べた独裁党である。
4 政治闘争の諸手段
政治闘争の手段は無数だが、直接行動と啓蒙説得との二つの方法に大別することができる。
直接行動の中には、脅迫、威嚇、暗殺、一揆、暴動、クーデターなどから、総罷業、サボタージュ、集団示威に至るまで、いろいろの手段があり、これらが極限までゆくと、内乱、革命、戦争ということになる。これに対し啓蒙説得の手段は、演説、声明、文書、ラジオ、書籍、雑誌、新聞などを通じて、討論、批判をもってする輿論指導や言論戦が主要であるが、必ずしも言論を用いず、ビラ、ポスター、プラカード