轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぶんかしじょうよりみたるにっぽんのすうがく

文化史上より見たる日本の数学

三上 義夫

三上義夫『文化史上より見たる日本の数学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:文化史上より見たる日本の数学、芸術と数学及び科学、和算の社会的・芸術的特性について、数学史の研究に就きて。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,999 字 · 192 页

青空文庫

二十四 実験学科の和算上における影響

見られぬのである。

二十四 実験学科の和算上における影響

和算は芸術的の気分を主として、江戸が中心になって発達し、実験学科はこれとは反対に江戸を中心とせずして西の方から起こって来るが、しかし実験科学は元来日本には発達しなかったのであって、天文暦術でも実験観測はあまり栄えずにかえって数学的に処理されたような形跡がある。

日本において実験的の学問の起こらなかったことは実に著しく、ほとんど全く見るべきものはなかった。物理や化学、それから力学等のごときものも外国の知識を伝えて徐々に起こるのであって、それも極めて幼稚のものに過ぎなかった。高橋至時は傑出した人物であってラランデの天文書を読破して『管見』を作ったのは日本の科学史上において注意すべきことであったが、それでも物理関係の事項については多くの理解がなかったらしい。その後『気海観瀾』等の物理学書はできるけれどもこれはいうて知れたものである。

日本で実験科学がこんな有り様にあったことは、数学の上にもとより関係が絶無ではない。和算家が重心問題を取り扱ったり、擺線の問題に興味を持つなどは無論星学や物理の考えが入って来たのであるけれども、これ以上にはさまでの影響がなかったようである。