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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
田中貢太郎『日本怪談大全 第一巻 女怪の館』。同一底本的分册已合并为一书。收入:蟇の血、赤い土の壺、赤い花、馬の顔、切支丹転び、藤の瓔珞、草藪の中、仙術修業、頼朝の最後、雪の夜の怪、港の妖婦、神仙河野久、文妖伝、女賊記、春心、岐阜提灯、女の首、女の怪異、妖影、牡蠣船、雑木林の中。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 192,678 字 · 394 页
「ああ、そう云やあ、葛西の大旦那は、裏の林の中で、理の判らない死方をしてたよ」
「大旦那と云やあ、今の旦那のお祖父さんだね、じゃ三代、変な死方をしたと云うのだね、こりゃ、いよいよただごとじゃないよ」
「すると、大旦那の息子も、その孫も不思議な死方をしたと云うかね」
「何かお前さんに思い当ることはないかね」
「そう、他に思い当ることはないが、一つ怪しいことがあるんだ、今、乃公があの林で雉や兎をとったと云ったね、その時分じゃ、ある時、林の中へ往ってみると、昨日までなかった処に、土を掘りかえして、物を埋めたような処ができて、そのまわりの落葉へ生なました血が滴れていたがね、それから二三年して、大旦那が死んだとき、人に聞くと、どうもそのあたりらしかったよ、どうも、乃公は、あの血が怪しいと思ってる」
遠縁の男は初めて謎が解けたと云うような顔をした。
「じゃ、お爺さんは、その血のあったあたりを覚えてるかね」
「もう御一新前のことじゃで、はっきり覚えないが、方角位はつくだろうよ」
遠縁の者はその老人を伴れて葛西の邸の傍へ往くと、老人はそこここと方角を考えていて、坂路の登りぐちへ往って、