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にっき

日記

宮本 百合子

10 一九二四年(大正十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,778 字 · 82 页

青空文庫

七月三十一日

八月一日

八月二日

八月三日

八月四日

八月五日

八月六日

八月七日

七月三十一日 木

A、工合がわるいと云って電話をよこす。自分出かける。仕事がとても林町では出来ないので、青山に行ってやってしまおうという心持もあったのだ。大してわるくもないらしい。が、一昨年血痰をはいたつづき。困ったものだ。夜、十時すぎて小南が手伝と云って来て呉れる。泊まらせ、二、三日手伝って貰うことにする。

八月一日 金

仕事。

八月二日 土

〃

八月三日 日

〃

八月四日 月

〃

八月五日 火

〃

今夜は徹夜。

八月六日 水

『改造』に「聴き分けられぬ跫音」129枚送る。

八月七日 木

先々月の初め、私がAにせまられ、自分の心持に調和の余地を見出しかねて、別れる話をした。あれは、あのまますぎたようだが、自分の心に思いの外強い決定となったと見え、仕事がすんでからいくらAと話しても、やはり、私の心持は、Aと一致しがたいものを感じるばかりだ。彼は、(一旦結婚して、男はとても一人で居られるものではない、肉的な意味ではなしに、女はそうでないかもしれないが)と云う、つまり、女房役の欠乏を彼は訴えるので、私でなければと云う点、私を愛すより、ただ女を愛すのだ。それで猶うんざり。